皮膚科

診療科の紹介

皮膚にまつわる疾患全般について、比較的症状が重い患者さんを中心に対応しています。

常勤医師1名、看護師1名で平日の午前中、外来診療を行っています。

アトピー性皮膚炎やじん麻疹、乾癬、薬疹、皮膚感染症、やけど(熱傷)や床ずれ(褥瘡)などの創傷、できもの(腫瘍)、自己免疫疾患ほか皮膚にまつわるトラブル・疾患全般について、比較的症状が重く、難治な患者さんを中心に対応しています。

特に他科の医師や近隣の病院・診療所と連携し、ご紹介いただいた患者さんについて精査・治療方針の検討をおこない、症状の軽快~かかりつけ医への通院につなげられるよう努めています。

主な疾患

外来治療

皮膚科疾患全般において、標準治療(科学的根拠に基づいた観点で、現在利用できる最良の治療であることが示され、患者さんに行われることが推奨される治療)を提供できるよう心がけています。
また個々の病状に応じ、漢方薬ほか補助的な治療を追加することがあります。
なお、脱ステロイド療法など著しく根拠に乏しい治療は行っていないほか、男性型脱毛症(AGA)に対する内服治療の取り扱いはありません。

入院治療

蜂窩織炎や帯状疱疹、じん麻疹ほか、外来通院で疾患のコントロールが困難な患者さんについて、入院治療をおこなっています。
また、他科入院中の褥瘡を有する患者さんに対し、褥瘡対策チームで回診をおこない、悪化の予防や治療にあたっています。

診断、治療方針

手術

原則、月曜日の午後に手術室で行っています(小規模な手術、膿瘍の皮膚切開など急を要するものは外来で行うことあり)。複雑な手術を要する疾患については、形成外科医(徳島大学パート医)と相談し、治療方針を検討しています。

うるおい治療(湿潤療法)

外傷・熱傷・褥瘡といったいわゆる創傷に対し、「消毒を使わず」「乾かさない」うるおい治療をおこなっています。従来治療に比べ痛みが少なく、治りが速く、引きつれ等を生じにくいという特長があります。ただし、膿んでいる傷や明らかに血流の足りない傷などには別途処置が必要になります。

巻き爪・陥入爪

巻き爪と陥入爪は別の疾患です(合併することあり)。また陥入爪は、爪の食い込みを解除しない限り、いくら消毒したり抗生物質を使ったりしても治りません。
当科では「患者さんの本来の爪の形に戻すこと」を目標に、爪病変の診療にあたっています。

・マチワイヤ装着見本
・治療経過
  • 超弾性ワイヤー(マチワイヤ):巻き爪を矯正します。新しい手法により、従来治療のように前もって長く爪を伸ばす必要はありません。
  • 手術:陥入爪に対し、爪を温存する手術をおこなっています。
  • マチワイヤ、人工爪処置、硝酸銀処置などは外来自費診療にて対応しております(下記料金・税別)
  • 初診料4,230円

フットケア外来 (準備中)

フットケアナースを中心に皮膚科医、糖尿病内科医が連携し、近く開設を予定しています。

医師紹介

Dr.野田 利紀
  • 野田 利紀のだ としのり

湿疹、じん麻疹、水虫など、ごくありふれた皮膚病から、入院を要するような疾患まで、幅広く対応させていただいています。
できるだけ早く、確実に患者さんの苦痛を取り除くべく、ていねいな診断・治療を心がけています。
どうぞよろしくお願いいたします。


  • 診療科・役職皮膚科 主任医長

外来診療担当医師表

皮膚科

午前(予約診療・手術)
月曜日 火曜日 水曜日 木曜日 金曜日
(医師) 野田 利紀 野田 利紀 野田 利紀 野田 利紀 野田 利紀

診療・手術実績/学会施設認定

診療・手術実績(2022年)

入院
軟部細菌感染症 3
皮膚悪性腫瘍 4
がん性皮膚潰瘍 5
外傷・皮膚潰瘍・熱傷 2
中毒疹・薬疹 2
帯状疱疹 3
手術(形成も含む)
上皮系腫瘍 6
間葉系腫瘍 8
嚢腫 18
悪性腫瘍 6
その他皮膚・皮下腫瘍 3
外傷・褥瘡・熱傷 8
軟部組織感染症・膿瘍 30
ひょう疽・陥入爪 7
その他 3

学会施設認定

  • 日本皮膚科学会認定研修施設

関連情報

当院1F売店(ファミリーマート)では、皮膚科医・認定看護師が選定した傷のドレッシング材や皮膚保護外用剤、皮膚疾患の治療補助用品などを、ご自宅でもお使いいただけるよう揃えています。

診療科・部門・センター紹介