医療現場では、医療従事者の不注意が予期しない状況や医療上好ましくない事態を引き起こし、患者さんの健康や生命を損なう結果を招くことがあります。
当院では個人レベルでの事故防止への取り組みと、病院全体での組織的な事故防止対策を推進することによって、患者さんに実害を及ぼすことのないような仕組みを構築し、安心して医療を受けられる環境づくりを目指しています。
定期委員会、会議のほか、重要事案発生時には、医療安全対策室長が安全対策室緊急検討会を招集する。
徳島市では、「次世代育成支援対策推進法」及び「女性の職業生活における活躍の推進に関する法律」の趣旨に基づき、「徳島市特定事業主行動計画」を策定し、職員の仕事と子育ての両立を支援する取組み及び女性の職業生活における活躍を推進する取組みを実施しています。
薬剤や医療機器、治療方法、診断方法の安全性(副作用など)や有効性(人での効き目)を確認するために、患者さんを対象にした臨床試験が行われています。
臨床試験のうち、厚生労働省から薬剤の承認・認可を得るために行われる臨床試験が「治験」、すでに承認・認可された薬剤の使用情報の収集や有効性、安全性の検証を行うために行われる臨床試験が「製造販売後臨床試験」と呼ばれます。
治験等は、患者さんをはじめ多くの方の理解と協力がなくては行えません。治験の実施にあたっては、実際にご協力いただく患者さんの人権と安全が最大限に尊重され、秘密が守られます。そのために、国(厚生労働省)は、「医薬品の臨床試験の実施の基準に関する省令(GCP)」を定めています。
徳島市民病院では、GCPを遵守して治験等を実施するために、手順書を定めています。また、院内に「治験審査委員会(IRB)」を設置し、実施する治験について、倫理的な面や医学的な面から見て問題がないかを審査しています。
臨床研究とは、病気の予防・診断・治療方法の改善や病気の原因の解明、患者さんの生活の質の向上を目的とし、人を対象として行われる医学研究のことです。
実施については、研究責任者が実施計画を作成し、倫理委員会での審査・承認を得ることが条件となり、患者さんの同意を得たうえで行われます。
徳島市民病院では、保健師助産師看護師法第37条の2第2項第4号に定める『特定行為研修』を修了した看護師を『特定看護師』と呼称しています。
特定看護師は、これまで医師が行っていた行為の一部、例えば脱水時の点滴や呼吸器の設定など(これらの行為を『特定行為』といいます。)を手順書(医師の指示)に従って実施しています。
特定看護師は、それぞれが特定行為研修を修了した分野に関する高度かつ専門的な知識及び技能を有しています。特定看護師が特定行為を実施することにより、医師が不在の時でも安全かつ迅速に患者さんに対応することが可能となり、より安心できる医療が提供できます。
皆さまのご理解とご協力をお願いいたします。