出産に伴う痛みは、背中の脊髄を通して脳へ伝えられます。無痛分娩は、硬膜外麻酔で腰部から麻酔を行うことで、痛みを脊髄で遮断するため、出産時の痛みをやわらげるものです。麻酔中はお母さんの意識は保たれ、赤ちゃんへの影響はほとんどありません。ただし完全に無痛というわけではなく、ある程度痛みをおさえて、分娩時は自力で「いきむ」ことができるように、麻酔薬の量などを調整して、安全にお産ができることを目指しています。
無痛分娩の標準的な方法で、脊髄を包んでいる袋の外の硬膜外腔という空間に細いチューブ(カテーテル)を挿入し、痛みの程度に応じて、出産まで局所麻酔薬などを注入する方法です。痛みの程度に応じて、薬の量や種類を調節します。
予期できない偶発症が発生した場合には、適宜、適切に対応します。麻酔科医、他の診療科医、HCU(集中治療室)と連携し対応します。また、新生児についても小児科医、NICU(新生児集中治療室)と連携し対応します。
年度 | 分娩件数 | 内訳(経膣分娩) | 内訳(帝王切開) |
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令和2年度 | 550件 | 374件 | 176件 |
令和3年度 | 540件 | 386件 | 154件 |
令和4年度 | 460件 | 312件 | 148件 |
分娩介助料(無痛分娩の場合) | 診療日の午前8時から午後6時までの間における分娩の場合 | 1件につき | 240,000円に無痛分娩の施術に要した薬剤費等の実費を合算した額(特別分娩室使用料を含む。) |
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同上 | 診療日の午後6時から翌日の午前8時までの間における分娩の場合 | 1件につき | 250,000円に無痛分娩の施術に要した薬剤費等の実費を合算した額(特別分娩室使用料を含む。) |
同上 | 休診日における分娩の場合 | 1件につき | 250,000円に無痛分娩の施術に要した薬剤費等の実費を合算した額(特別分娩室使用料を含む。) |